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模擬血流計測

血管病変(注1)は特定の部位で発生しやすい病気です。例えば、粥状動脈硬化症(注2)は頚動脈の分岐部で、嚢状脳動脈瘤(注3)は内頸動脈(注4)後交通動脈(注5)分岐部・前交通動脈(注6)・中大脳動脈(注7)分岐部で、解離性大動脈瘤(注8)は頚部大血管起始部(注9)、閉塞性動脈硬化症(注10)は腎動脈下腹部大動脈(注11)から下肢動脈で、それぞれ高頻度に発生します。これらのことから、血流動態が血管病変の発生や進行における重要な要因の一つであると考えられます。

弊社は、血流解析をご希望の研究者の皆様をご支援し、技術的なサポートによって医療の現場に貢献致します。

注1:血管の病気が原因となって起こる生体の変化です。
注2:血液中の脂肪やコレステロールなどが動脈壁に粥のように付着して塊を作ることによって引き起こされる動脈硬化です。粥状動脈硬化症に関連する病気としては、脳血管障害や、高血圧、腎臓病などが挙げられます。
注3:脳底部の動脈に発生する瘤。クモ膜下出血の主要原因になります。
注4:心臓から出る血液を首の前部に沿って運ぶ大動脈です。
注5:内頸動脈から分岐し、脳の下部に分布する動脈です。
注6:内頸動脈から分岐した左右の前大脳動脈が連結する動脈です。
注7:大脳動脈の中で最も大きく複雑な動脈で多数の血管を分岐します。
注8:動脈の膜が何らかの原因で裂傷し、血管が薄くなることによって発生する瘤です。血流が悪化することで、失神や痙攣、意識障害や心筋梗塞といった様々な病気の原因となります。
注9:頭部に血液を送る頚動脈の主幹部です。
注10:四肢の血管の動脈硬化によって引き起こされる病気です。動脈硬化が進行すると四肢の痺れや歩行上の困難が生じ、極端な場合には四肢が壊死することもあります。
注11:腎動脈より下方の腹部に流れる大動脈。

1.患者様個々の臨床用画像データ(回転血管撮影(注12)、CT angiography(注13)、MR angiography(注14))を基に3次元血管モデル形状を算出します。

注12:3D画像を構築することによって、血管の走行を内部から観察し、動脈瘤の形状や体積を正確に撮影する手法。
注13:CTA(CTアンギオグラフィ)。診断に最適な血管撮影の一つ。撮影部を立体的にあらゆる方向から表示することが可能。造影剤を用います。
注14:MRA(MRアンギオグラフィ)。同じく診断に最適な血管撮影の一つ。撮影部を立体的にあらゆる方向から表示することが可能。造影剤を用いずに情報を取得することができます。




2.上記をもとに粉体積層型RP造形システム(注15)を用い、シリコーン製血管実体モデルを成形します。
注15:3次元CAD上で入力された形状データを用いて、一層ずつ積層しながら3次元モデルを直接生成するシステムです。




3.お客様から頂いた患者様個々の血流プロファイル(血管上流部断面の経時的血流量など)を実験条件としてステレオPIV(注16)を実施します。

注16:3成分の分析が可能なPIVです。




4.得られたデータを解析し、2次元ベクトル図、3次元流線図、3次元粒子追跡図を得ます。


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