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更新日:2018/1/24

トレーサ粒子の種類と選び方を教えてください。

PIVは、流れ場にトレーサを注入し、照明を当てて撮影します。 もう少し厳密に言えば、得られた画像には、注入したトレーサ粒子の散乱光が写されており、PIVではこの粒子の挙動を観察することになります。 したがって、トレーサ粒子を決定するための第1条件は、『流れ場に対する追随性が高いこと』となります。 また、粒子の大きさと密度(濃度)については、一般に、次のように言われます。

ここで「検査窓」とは、移動量推定を行うために、解析時に設定する重要なパラメータの1つです。相関計算を行う際の画像の「参照サイズ」を意味するもので、FtrPIVでは 33x33画素 が標準とされています。つまり、33x33画素の領域内に、5個程度がきれいに写っていればよく、粒子像の大きさはあまり問題になりません。
参考に、PIVに適した粒子画像の例をいくつか紹介します。


左から密度小、中、大。画像サイズはいずれも256x256画素、オレンジ色の四角が およそ 33x33画素の大きさです。

代表的なトレーサ粒子を表にまとめます。

また、気流計測では、植物性オイルの液滴トレーサ粒子も多く利用されます。
当社では、オイルミスト発生装置(FtrOMG)を商品化し、受託計測業務でも多用しています。FtrOMGが発生させるオイルミストには、次のような特性があります。


[ 参考文献 ]

[ タグ ]
トレーサ粒子/オイルミスト/FtrOMG/粒子密度/粒子の選択/粒子の大きさ


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