画像の歪み度合いがあまりにも強いと、自動ナンバリング機能(ISCC)が正しい結果を得られないことがあります。手動ナンバリング機能も利用できますが、基準点の数が多いと、その作業は現実的ではありません。このような時は、自動ナンバリング機能が利用できる程度に、原画像をプレ変換するとよいでしょう。
[幾何変換]機能は、FtrPIVに実装されています。カメラパラメータを利用した画像補正から見れば “簡易的” な機能ですが、自動ナンバリング処理が適用できる程度までの中間画像を作成のためには有用です。このような処理を施すことによって、カメラパラメータを作成する作業(ISCC)が容易になります。
左の画像が原画像。自動ナンバリング機能がうまくいかない画像の例です。(実際にはこの程度なら自動ナンバリングできます。あくまで[例]です)。
右の画像は、[幾何変換]機能による処理後。この程度まで変換されれば、自動ナンバリング機能が精度良く、確実に処理できます。
ちなみに、左側の図中にある、頂点に番号の付いた四角形は次のような意味を持ちます。
水色の四角形は変換前の形状を、オレンジ色は変換後の形状を示しています。頂点の番号が変換前後の対応関係を示します。
FtrPIVの[幾何変換]は、他にもいくつか用意されていますが、この例のように非常に直感的に操作することができます。