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更新日:2018/1/31

画像の幾何変換機能はありますか?

FtrPIVには簡単な画像の幾何変換機能が付属しています。ISCCほど優れた変換はできませんが、台形型を長方形にしたり、画像を回転させたりすることができます。

河川などの広範囲を一般的なカメラで撮影した場合、遠近法により、カメラに近い部分は大きく、遠い部分は小さく映る結果、本来長方形の領域は台形として撮像されることになります。このような長方形→台形となってしまう現象を画像処理用語で「透視投影;Perspective Projection」と呼びます。FtrPIVの[透視投影]機能により、これを元に戻す「逆投影」を行えます。”台形補正”と呼んでもよいかもしれません。

透視投影(逆透視投影)

[画像加工]−[幾何変換]−[透視投影(矩形)]
もっとも簡単な透視投影─この場合は逆投影になります─の例を示します。

実用例

実用的な適用例を紹介します。
下の2枚の画像は処理前後の[画像加工]ウィンドウです。水色の4点で囲まれた領域が関心領域とし、その領域を橙色の4点に囲まれた矩形領域に “投影” しています。各点は付番されており、対応関係が判ります。各点はマウスで動かすことができ、直感的な操作が可能です。点の対応関係が明確に判っている場合には、右側の操作部で、各点の座標を数値で指定します。マウスによる点の移動と数値指定は、相互に連動し、インタラクティブな表示を実現しています。

画像撮影時に、物理的な位置を示すマークとなるものを設置して置くことで、より正確な画像変換が可能になります。

物理量として精度の高い流れの様子を得るためには、関心領域内のスケーリングファクタ[mm/pixel]を揃えることが重要です。この機能をうまく利用して、より高精度な物理量を取得しましょう。

類似機能として、FtrPIVの[画像加工]機能には、[透視投影(自由)]と[アフィン変換]が用意されています。それらでは、制御点の数をより多く定義することができ、最小二乗法による最適解を得ます。

【注意】本例で使用した画像はPIV計測用に撮影されたものではありません。画像変換の説明のために透視投影が明示的な汎用的な画像を用いました。


[ タグ ]
FtrPIV/幾何変換/透視投影


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