当該のカメラパラメータを用いた初めての逆投影は、その範囲をまず[自動設定]により、ナンバリング点群から設定します。当然のことですが、ここで設定される範囲は、当該のPIV解析に適切であるとは言い切れません。この設定による逆投影範囲は、多くのケースで、画像の拡大率(スケーリングファクタ)は適切ですが、「もう少しだけ上下左右に平行移動したい」というニーズが発生します。
平行移動した逆投影画像を作成するには、逆投影範囲の設定値を平行移動する必要があります。つまり、左右方向に平行移動したければ、[左]と[右]の値を同じ値だけシフトする必要があります。通常は、それぞれのエディットボックスに対してシフト量を適用した値を設定しますが、これを1アクションで実現する方法をご紹介します。
たとえば、左方向に平行移動した逆投影画像を得たければ、[左]の値を設定するエディットボックスにカーソルを置き、Ctrlキーを押しながらマウスホイールを手前側に回します。すると、操作していない[右]の値を設定するエディットボックスの値も同時に同量だけ変化します。[右]を操作すれば[左]の値も変わります。上下方向の平行移動も同様に[上]もしくは[下]のエディットボックスを、Ctrlキーを押しながら設定します。
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ISCC/逆投影範囲の平行移動/ちょっと便利な機能