ナンバリングで使用する基準点は、基準点像の大きさで選別することができます。
1つの校正板に、複数の配列規則をもつ基準点列を載せるとき、配列規則を基準点像の大きさで選別できるように作成します。このような校正板を “マルチドットパターン” をもつ校正板と呼びます。
この例は、3種類の配列パターンが1枚の校正板に描かれています。基準点の大きさに明示的な差を確認できます。最小の基準点はかなり拡大しないと確認が難しいです。
こちらに、実際の画像ファイルを用意しました。ダウンロードしてご確認いただけます。
このようなニーズが発生した例を紹介します
カメラの視線方向に広い範囲でカメラ校正を行う場合です。簡単に言えば、カメラに近いとことから、かなり遠いところまでを校正範囲にする場合です。
通所のPIV用の画像撮影では、シート光前後数ミリ程度の範囲ですが、この例ではカメラに最も近い場所から最も遠い場所まで 1〜2m あります。
撮影される画像は次のようなものです。GIFアニメで示します。カメラに近いところから徐々に遠ざかっていきます。
さて、ISCCのたいへん重要な機能を紹介します。
さらに、
Column基準点抽出機能やナンバリング機能は要らない?
上で述べられた機能は、実は『ISCCの基準点抽出機能やナンバリング機能を使わなくても、カメラパラメータを作ることができる』ことを意味しています。
基準点の画像座標と物理座標の対応関係さえ決まっていれば良いのです。ISCCはユーザを囲い込むことはしません。誰にとっても、たとえ他社製品を使っている方にも、『使える』製品であることを目指します。
この機能をうまく利用すれば、マルチドットパターンのカメラ校正ができます。
具体的には、
という手順になります。
この時、上で例示したように、規則ごとに基準点の大きさが異なるように校正板が作られていれば、[抽出基準点の選定]を利用できます。
この選定機能は、規則ごとに基準点抽出を行わなければならない手間を大幅に改善します。
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