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更新日:2018/2/6

複数の配列規則で作られた基準点画像も利用できます。

ナンバリングで使用する基準点は、基準点像の大きさで選別することができます。
1つの校正板に、複数の配列規則をもつ基準点列を載せるとき、配列規則を基準点像の大きさで選別できるように作成します。このような校正板を “マルチドットパターン” をもつ校正板と呼びます。

マルチドットパターンを持つ校正板

この例は、3種類の配列パターンが1枚の校正板に描かれています。基準点の大きさに明示的な差を確認できます。最小の基準点はかなり拡大しないと確認が難しいです。

こちらに、実際の画像ファイルを用意しました。ダウンロードしてご確認いただけます。

使用例

このようなニーズが発生した例を紹介します
カメラの視線方向に広い範囲でカメラ校正を行う場合です。簡単に言えば、カメラに近いとことから、かなり遠いところまでを校正範囲にする場合です。
通所のPIV用の画像撮影では、シート光前後数ミリ程度の範囲ですが、この例ではカメラに最も近い場所から最も遠い場所まで 1〜2m あります。

撮影される画像は次のようなものです。GIFアニメで示します。カメラに近いところから徐々に遠ざかっていきます。

基準点データをCSVファイルを使ってコンカチする

さて、ISCCのたいへん重要な機能を紹介します。

  • 抽出された基準点のリストをCSVファイルとして出力できる
  • 基準点データが記述されたCSVファイルをISCCに読み込むことができる

さらに、

  • 複数の基準点データファイルを同時に読み込むことも、既存の情報に追加して読み込むこともできる

Column基準点抽出機能やナンバリング機能は要らない?

上で述べられた機能は、実は『ISCCの基準点抽出機能やナンバリング機能を使わなくても、カメラパラメータを作ることができる』ことを意味しています。
基準点の画像座標と物理座標の対応関係さえ決まっていれば良いのです。ISCCはユーザを囲い込むことはしません。誰にとっても、たとえ他社製品を使っている方にも、『使える』製品であることを目指します。

この機能をうまく利用すれば、マルチドットパターンのカメラ校正ができます。
具体的には、

  • 配列規則ごとにナンバリングを行い、それらを別個のファイルに出力する
  • 最後にそれらをまとめて読み込んで(基準点情報をコンカチして)、そのままカメラパラメータ作成する

という手順になります。

基準点の面積による選定

この時、上で例示したように、規則ごとに基準点の大きさが異なるように校正板が作られていれば、[抽出基準点の選定]を利用できます。
この選定機能は、規則ごとに基準点抽出を行わなければならない手間を大幅に改善します。


[ タグ ]
ISCC/基準点抽出/ナンバリング/基準点の選定/基準点データ/マルチドットパターン


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