本PIAプローブは、経済産業省関東経済産業局戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)における『小型可搬可視化プローブによる濃密浮遊粒子群の簡便測定技術の研究開発』による成果製品です。
濃密浮遊する微粉・液滴・マイクロバブルなどの粒子群に対して、その粒子特性と挙動を簡便に測定するための小型可視化プローブです。耐水・耐圧・耐摩耗性、プローブ自身のクリーニング機能を持ち、多種多様な計測場の長時間計測を実現します。また、プローブ本体とその制御および画像解析装置一式が可搬性のあるパッケージとしてまとめられ「置くだけ」で計測を実施できます。
計測の効率性や安全性に優れ、次世代計測システムの基盤として位置づけられる製品です。
本体部とヘッド部から構成されます。左の写真は全体の外観、右はヘッド部です。ヘッド部は交換可能です。
このGIFアニメは、水道水内に含まれる気泡の撮影例です。画像解析は白黒を反転して行われます。
濃密粒子群の測定を続けると、次第に粒子や液体がプローブの先端に付着してきます。付着部に圧縮空気を間欠噴射することにより、測定不能な状態に陥ることを防ぎます。
対物レンズ面への液体付着
液体付着に伴う撮影画像の変化
PIA画像解析機能としてFtrPIVへ搭載しました。関連する主な機能は次の通りです。
粒子抽出機能の基礎機能としてGrabCut法を搭載しました。単純な輝度法では実現できなかった「不鮮明粒子像の排除」を、初期抽出の段階でできるようになりました。
PIA & PTV の機能は、FtrPIVに統合されています。ご高評いただいている FtrPIV とシームレスな操作感覚を実感していただけます。
粒子抽出画面(全体)─ ソフトウェア概観
粒子情報ヒストグラム
粒子情報データリスト
粒子情報データのTip表示
もちろんバッチ処理も行うことができます。大量データを処理することの多いPIA解析も、より手軽に処理することができます。
バッチ処理 PIAタスク定義ウィンドウ