FtrTSPIVカタログ(PDF, 3.5MB)
FtrTSPIVは新技術トモグラフィックステレオPIV(特許技術)を利用した効率的なフルボリュームPIVシステムです。高速なデータ解析と軽いデータ容量を特徴とし、ご好評頂いているステレオPIV(FtrPIV-Stereo)から手軽に拡張できます。
フルボリューム流体計測に最適な撮影システムです。Ethernet接続の小型軽量なCCDカメラを採用し、PIV専用のデジタルディレイパルス発生装置(VSD2000)を組み込むことにより、PIV撮影に必要な全ての機能をソフトウェアで操作することができます。ハイスピードカメラと高繰り返しダブルパルスレーザを用いた「ダイナミックシステム」への拡張も可能です。
《FtrTSPIV標準システム》
● マルチPIVカメラシステム(FtrMPC)
● 高出力ダブルパルスNd:YAGレーザ
● デジタルディレイパルス発生装置(VSD2000)
● GPU搭載ホストコンピュータ
● FtrTSPIV-soft
《FtrTSPIVダイナミックシステム》
● 高速度カメラ
● 高繰り返しダブルパルスNd:YLFレーザ
● デジタルディレイパルス発生装置(VSD2000)
● GPU搭載ホストコンピュータ
● FtrTSPIV-soft
CT標準のMARTを用いた3次元輝度分布の再構築をベースに、ステレオ投影&ステレオPIVに基づく2次元相互相関解析を組み込んだ新技術です。撮影領域を多断層領域に分割し、領域毎にステレオPIVを適用するという方法により、データ解析の高速化と軽量化を実現しました。ステレオPIVには、ご好評頂いているFtrPIV-Stereoを組み込んでおり、粒子画像の前処理から誤ベクトル除去までの豊富な機能をご利用頂けます。
MARTで再構築された3次元輝度分布は、オリジナル画像データに比べてデータ容量が大幅に増大してしまうという問題を抱えていました。
FtrTSPIVは多断層ステレオPIV技術の開発によって、その問題を解消しました。その結果、通常のTomoPIVに比べて、データ容量が1桁以上低減され、解析速度は1桁以上高速化されました。解析精度や安定性についても通常のTomoPIVを上回る性能を有します。
『Tomographic Stereo PIV』は、快適なフルボリューム計測のために開発されたソフトウェアです。
3次元輝度分布の再構築およびステレオPIV用の逆投影画像が生成された後、流体画像解析ソフトウェア『FtrPIV』で逆投影画像に対するステレオPIVを実行します。
この連携により、全てのデータ解析が簡単な操作で可能となりました。
豊富な受託計測実績に基づいて、専門スタッフによる包括的な技術サポートをご提供します。圧力や温度との複合計測や大型装置を対象とした出張計測へのサポートも可能です。
実装形態 | x64ネイティブコード+CUDAコード |
CUDA要件 | Compute Capability 3.5以上 |
3次元輝度情報再構築 | MART(Multiplicative Algebraic Reconstruction Technique) |
TSPIVパラメータ設定 | ■ 解析対象直方体サイズ ■ voxel分解能 ■ スライス厚さ ■ 出力フォルダ |
逆投影画像生成 | 奥行き方向位置考慮の輝度補正実装(精度向上) |
基本PIV演算 | ■ 最大輝度差 ■ 輝度標準偏差 ■ 相関係数 ■ 3-Rank速度ベクトル ■ 近傍メディアンベクトル ■ 近傍平均ベクトル |
誤ベクトル検査 | ■有効輝度差 ■輝度標準偏差 ■相関係数 ■ベクトルの大きさ ■近傍メディアンベクトル ■近傍平均ベクトルとの比較 ■近傍との関連性 |
ステレオ再構築 | 幾何光学カメラモデル |
処理結果出力 | CSVファイル出力 |
バッチ処理 | ■ PIV演算処理 ■ ステレオ再構築処理 |